東日本大震災の記録

東日本大震災の記録 page 114/178

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東日本大震災の記録

東日本大震災の記録114第7章配水池・浄水池等については、耐震化を実施していたこと、各施設には、自家発電装置を設けていたこと、災害時に備えNTT回線のバックアップとして無線化していたことなどから、末の松山浄水場の集中遠方監視・制御室で、各配水池への受水状況や市内の配水管被害による異常配水が発生しているか等おおよその状況確認ができました。震災直後での状況は1各配水池の緊急遮断弁が機能し、%の配水量となっている302仙台市からの分水量が減量している(その後、受水が停止)3自己水源である岡田からの送水が停止状況にある4各配水池からの異常な配水量は、生じていない。(漏水により、配水池の異常な水位低下が見られない)この時点では、市内の各地で、配水管などの大きな水道施設の被害は、おきていないと想定されました。しかしながら、本市の水源内訳の7割を占める仙南・仙塩広域水道用水供給事業体と時分ようやく連1944絡がつながり、各受水団体に用水を供給している、基幹管路の口径2、400mmの水管橋の上・下流の破損により、送水は停止状況で、復旧の見通しは立っていないとの情報が入りました。このことから、市内に供給する全ての水源が遮断されたこと、このまま配水を続けた場合、火災時の消火用水、応急給水活動のための水の手当、復旧時の作業用水の確保が困難となることが判明。これらの情報をもとに、3月日12の朝9時半から市内全域の断水を決定し、時分から断水広報を行2115い、日からの応急給水活動の準備12に取りかかりました。応急給水活動は、水道部庁舎前、各避難所を給水拠点とし、水道部職員並びに防災協定を取り交わしている多賀城市管工事業協同組合とからなる班体制で始まり、・日は、1314本市との友好都市からの応援、日15からは、日本水道協会の相互応援の枠組みでの応援さらには、自衛隊をはじめ一般のボランティアの方々からのご協力をいただき、ご支援は、人員で述べ1、367名、給水車の車両等で延べ444台となっております。応急給水活動・・3月日~4月日まで1218延べ人数・・・・1,367人給水車両・・・・444台給水拠点・・・・ヶ所(最大)18水道の復旧・給水について水道の復旧・給水は、配水エリア毎に通水を始め、4月日をもって市20内全域の給水を完了しました。・天の山系配水エリア仙台市分水からの受水が可能となったことから、3月日から天の山18系配水エリアの一部通水を開始、このエリアは、津波被害が大きかったため、瓦礫の撤去にあわせ配水エリアを拡大し、4月日をもって完了しま20した。・森郷系配水エリア3月日、仙南・仙塩広域水道用30水供給事業から受水を開始し、翌31日から市内へ通水を開始、4月1日浮島等高台地区への通水をもって、森郷系配水エリアの通水は、いったん完了しましたが、4月7日の地震に伴い再度、仙南・仙塩広域水道用水供給事業から受水停止となり、4月日から日までの間、森郷系配1316水エリア市内の約7割が再び断水となりました。水道施設の被害状況としましては、口径ミリ~口径600ミリの50配水管、水管橋、付帯設備の空気弁、機械・電気設備、施設の建物等あわせてヶ所の被害がありましたが、33全て復旧しております。仙南仙塩広域水道送水管漏水事故(鋼管直径2,400mm)場所:白石市福岡