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復興Q&A
たがじょう見聞憶Q&A
「たがじょう見聞憶Q&A」では、防災・減災に関連して、皆さんが知りたいことや、疑問に思っていることについて、Q&A形式でお答えします。
災
害が発生して避難する際に、最も注意することは何ですか。
まず、自分の身の安全を確保すること、次に、周りに生き埋めや怪我をしている方などがいないか確認してください。また、災害の種類や規模によって避難する場所が異なります。津波警報や大津波警報が発令された場合には、速やかに高台や高層の建物に避難することが大切です。
東
日本大震災の経験を踏まえ、各家庭や事業所などに必ず備えておきたいものは何ですか。
携帯ラジオと、最低3日分、できれば1週間分の非常食です。東日本大震災時では、停電や電話不通等の状況の中、ラジオにより様々な情報を得ることができたという声があります。
東日本大震災では,避難所用の備蓄がすぐに底をついてしまいました。多賀城市としても備蓄品の見直しを行っておりますが、各家庭でも、非常食をできれば1週分は用意しておきましよう。
また、循環備蓄という1週間分の食糧を常に用意する方法もあります。これは、日常で使う食品を1週間分用意しておき、常にその食品を使いながら、買い足していく方法です。無理の無い備蓄となりますので、参考にしていただければと思います。
防
災行政無線が聞こえづらいので、それを改善するための対策はありますか。
防災行政無線の聞こえづらさ解消のために、隣接している子局を時差放送し、音の反響を防ぐ等の対策をしています。
防災行政無線の他に、防災無線テレフォンサービス(022-309-0228)で防災行政無線の内容を確認するサービスも行っております。
また,大規模災害発生時などは、多賀城市内に滞在している方へ、携帯電話を通じてエリアメール(緊急速報メール)を発信し、防災行政無線からも放送している避難情報などの市町村独自の情報をお知らせします。
多
賀城市の震度が、近隣市町に比べ、低いような気がします。多賀城市の震度は正確に測られているのでしょうか。
気象庁の震度計設置基準に基づき正確に計測されています。それぞれの地域での体感震度は、表層地盤の固さに影響されます。堅いところは揺れが少なく、柔らかいところは大きく揺れます。
現在、多賀城市で観測している震度計は,比較的表層地盤の固い多賀城市市民活動サポートセンター脇に設置されています。多賀城市の震度計は正確に作動していますが、市民の皆さんは,近隣市町などの震度、テレビやラジオ等も参考にし、建物等の被害がある場合には速やかに近隣の避難所、もしくは、津波警報や大津波警報が発令された場合は、即座に高台に避難してください。
震
災時は、電話などが使えず、情報の発信や共有が難しかったですが、その後の対策はどうなっていますか。
個人の携帯電話やメール等の情報発信については、電話会社等が災害に強い通信網にするべく努力しています。多賀城市は、震災後、災害に強い防災行政無線(同報系)を整備し,皆様に震災の状況を情報共有できるような取組みをしています。
また、災害時には、公用車による巡回広報のほか、エリアメールなどで災害情報を知ることができるようにしています。
個人の安否確認の発信について、現在検討中ではありますが、安否確認名簿を各避難所を通して収集し、インターネット上で公開する計画としています。
東
日本大震災からの復旧、復興はいつまで続くのでしょうか。
震災以前の状況に戻す復旧工事は、順次行っています。
復興については、より住みやすいまち、活力のあるまち、笑顔になれるまちを目指すために、2021年3月(平成33年3月)までを復興期間として復興事業を進めています。
東
日本大震災後、多賀城市が行っている地震津波対策として、主なものは何でしょうか。
仙台港の岸壁付近に数十年から百数十年に1度襲来するような津波(明治三陸地震、昭和三陸地震、チリ地震により発生した津波など)を食い止める防潮堤を整備しています。
また、夢メッセみやぎの西側を走る幅員30m程度の道路の中央分離帯に盛土を行って、東日本大震災クラスの大津波の威力を弱めるような施設を整備しています。
さらには、高台方面に避難するための道路を新たに整備することや、砂押川に架かっている橋の耐震化工事を行っています。
東
日本大震災以降も、たびたび地震が起きています。また、大きな地震が来ることがあるのでしょうか。
東日本大震災のような巨大地震では、しばらく余震が続くことが学術的に言われています。過去の災害事例からも10年以上余震が続く地域もあります。1976年の宮城県沖地震など30年から40年の周期で起こる地震もあります。
地震大国日本においては、いつ、どこで地震が起こるかわかりません。常に防災意識を高く持ち、日常生活を送るようにしてください。
多
賀城市では減災都市宣言をしましたが、これはどんな取組みにつながっていくのでしょうか。
今後、様々な災害の発生が想定されますが、どのような災害が発生しても、多賀城市内で命が失われることがないよう、行政の取組みはもちろんのこと、市民の皆さんや立地企業の皆さんの減災行動を促していくこととしています。
具体的には、防潮堤や避難道路の整備を進めることや、地域での防災訓練などがより活発に行われるよう支援すること、子どもたちの減災教育を行うこと、市内で減災技術の研究・開発が数多く行われるよう支援することなどを進めていきます。
震
災経験を忘れないことが大事だとよく言われていますが、経験を風化させないためには、どんなことを行っていけば良いと思いますか。
震災経験としての思い出や気持ちを、当時のまま、ずっと持ち続けることは大変なことです。重要なことは、災害が再び起きた時に備え、災害を防いだり、減らしたりするような取組みを、地域や家庭、会社などで継続して行っていくことが「風化させない」ことにつながります。さらには、震災を経験していない世代などへの、語り継ぐ資料あるいは減災のヒントとして、この「たがじょう見聞憶」を活用していただければと思います。
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