震災復興業務に係る手記

多賀城市派遣を振り返って

栃木県壬生町

槇田 康さん

 私は、震災より3年後の平成26年4月より栃木県壬生町より自治法派遣職員として派遣され、1年の間多賀城市でお世話になりました。

 派遣当初に感じた多賀城市の印象は、一見国道沿いの復旧状況等から復興は進んでいるように感じられましたが、日時がたつにつれ至る所に震災の爪痕が残っていることが分かり、復興に向けて一層励みたいとより思いました。

 市街地整備課に配属され、多賀城駅周辺土地区画整理事業や駅北再開発に携わることになり、震災後の地域活性化を目標に業務を行ってまいりました。課内では派遣職員が市職員よりも多い状況でありましたが、多賀城市職員の皆様をはじめ皆さんに親切にしていただき、業務のみならず日常生活にも不便することなく過ごすことができました。また、1年間の間に市職員・派遣職員問わず地域行事などを含む交流機会を多く設けていただき、皆さんとの交流を図ることができました。特に万葉祭りの際、万葉衣装で市内を練り歩いたことが記憶に残っております。

 帰任後にも折に触れて多賀城市を訪問させていただきましたが、その際には駅北再開発ビルや災害公営住宅を拝見し、復興が進んだ様子を実感いたしました。ただ、昨今のコロナ禍で訪問ができない状況でありますので、落ち着いた際にはまた新たな多賀城市の姿をこの目で見たいと思います。