震災復興業務に係る手記

多賀城での思い出

神奈川県大和市

藤巻 直樹さん

 私は、平成25年10月1日から平成26年3月31日までの半年間、市街地整備課でお世話になりました。

 震災が起きた日、大和市では震度5の地震が起き、当時下水道整備の仕事に携わっていた私は、地震後の被害の有無を確認するため、市内パトロールに出かけました。東北での大津波の映像を、夕方、役所に戻ってきたときに見た衝撃は今も強く覚えています。その時は、まさか自分が復興支援の業務に携わるとは想像もできなかったです。

 多賀城市に行ったのは今回が初めてではなく、民間で働いていたときの1年目に、初めての出張先が多賀城市だったので、派遣が決まった時は、何か縁を感じました。

 多賀城市での業務は、市街地整備課において駅周辺の土地区画整理事業に携わり、道路・水道の現場監理に従事しました。水道工事は経験がなかったので、派遣の初日に水道の材料検査に立ち会ったときは、業者に色々教えてもらった記憶があります。

 また道路の工事で印象に残っているのは、施工途中の現場立ち合いで道路幅員が設計図面と現場が合っていないのが分かり、大幅な施工のやり直しが生じ動揺しましたが、何とか工期内に完了することができました。

 市街地整備課の方には、仕事は勿論のこと、休日においても芋煮会や美味しいお店に連れて行っていただき、大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 現在は駅周辺も派遣当時とかなり様変わりしたと思います。是非、機会を作りまた多賀城市へ行きたいと思います。