震災復興業務に係る手記

復興の歩み

山口県防府市

冨岡 紀昭さん

 東日本大震災が起こった2011年3月11日、地元の山口県防府市でニュース速報を見て、大変衝撃を受けた記憶がございます。

 その4月から震災復興派遣が開始されましたので、すぐに第1陣の2週間派遣に志願し、総合相談窓口での、り災証明書や各種支援制度の相談・受付を行いました。当時は、職場と宿舎の往復のみの毎日でしたが、通勤中の道路上に瓦礫が数多く残っており、津波の被害をまざまざと見せつけられ、心が痛みました。

 翌年新たに、震災復興派遣要請を受け、2012年4月から9月までの半年間、派遣要請に志願し、復興業務にあたらせていただきました。

 この2回目の派遣時には、ほとんどの瓦礫は集約され、以前見た崩れた道路や建物も整備され、驚くほど復興されていました。多賀城市の皆様や、全国各地から支援に入られた多くの方々のおかげで、復興の歩みを感じることができました。

 前回には、あまり話すことができなかった、地元の方々とも仲良くさせていただき、方言が聞き取れなくても、笑顔で、優しく接していただき、大変ありがたかったです。

 派遣先では、同じように他県から派遣された方も多く、同期間を過ごした同志は、今でも大切な友人になっています。

 最後になりましたが、多くの困難をのりこえ、今を大切に生活している多賀城市の皆様からたくさんの笑顔をいただき、感謝申し上げます。今後も復興からの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。